ホームページ制作の進め方|業者依頼の全工程と発注前準備を制作会社が公開
「ホームページ制作」というキーワードで本記事に来られた方は、おそらく業者依頼を検討中の経営者・Web担当者・販促担当の方が多いかと思います。本記事では制作会社の中の人として、業者依頼の全工程・発注前準備・契約書チェックポイント・実プロジェクトでの受発注のやり取りまで、業界の標準フローを業者目線で公開します。「作り方」「作成」のキーワードよりも、より法人寄り・実務寄りの内容にしました。
ホームページ制作の全12工程(業界標準フロー)
業者依頼の場合、業界の標準として12工程に分かれます。当社の実プロジェクトで使っているスケジュール表ベースで、各工程の所要日数・誰がやるかを公開します。Standardプラン10ページの案件で約1.5ヶ月が標準的な期間です。
| 工程 | 所要日数 | 担当 |
|---|---|---|
| 1. 無料相談・要件ヒアリング | 1日 | 業者×お客様 |
| 2. お見積もり提示 | 3営業日 | 業者 |
| 3. ご契約・着手金入金 | 1週間以内 | お客様 |
| 4. 本格ヒアリング・要件定義 | 1-2週間 | 業者×お客様 |
| 5. サイトマップ・ワイヤーフレーム | 1週間 | 業者 |
| 6. デザイン制作(トップ・下層) | 2-3週間 | 業者 |
| 7. デザイン確認・修正 | 1週間 | 業者×お客様 |
| 8. 原稿・写真の準備 | 並行 | お客様(または業者が下案作成) |
| 9. コーディング・WordPress実装 | 2-4週間 | 業者 |
| 10. テストURLでお客様確認 | 1週間 | 業者×お客様 |
| 11. 本番公開・GA4/GSC連携 | 1日 | 業者 |
| 12. 公開後フォロー・残金入金 | 1ヶ月 | 業者×お客様 |
この工程のうち、お客様側の実工数は10-20時間が標準です。「業者に頼めば完全に丸投げできる」という誤解が業界では多いのですが、実際は「ヒアリング・確認作業・素材提供」で必ず時間が必要になります。むしろお客様の動きが遅いとプロジェクト全体が止まる場面が多いです。業者として正直に申し上げると、納期遅延の7割はお客様側の確認待ちが原因です。
発注前に準備しておくと制作がスムーズになる7項目
業者として、お客様に最初にお願いしている発注前準備リストを公開します。これらが揃っている方の案件は、ヒアリングが30分で済み、見積もりも正確に出せ、結果として総制作期間が2週間ほど短縮します。複数業者に相見積もりを取る前に、まずこの7項目を整理してください。
- 1. サイト制作の目的:集客/信頼性/採用/既存サイトの刷新など、なぜ作るかを1〜2文で
- 2. ターゲット像:誰に向けたサイトか(年齢・職業・想定検索キーワード)
- 3. 予算レンジ:「¥200,000〜¥500,000」のように幅で。決まっていなければ「業者おすめのプランで」もOK
- 4. 希望公開時期:「3ヶ月以内」「特に急がない」など
- 5. 参考サイト5〜10件:同業他社や好きなデザインのサイト。スマホで眺めるリストでOK
- 6. 避けたいサイト3件:「こういうのは嫌」というNG例。判断軸が業者に伝わる
- 7. 既存資産:ロゴ・写真・原稿・パンフレットなど、流用できるもの
業者の現場では、これらが揃っているお客様の案件を「Aクラス案件」と呼ぶことがあります。準備の整い具合は、業者選定にも有利に働きます。特に予算と参考サイトは、業者がプラン選定と提案資料を作る上で必須の情報です。
業者目線で見る、見積書・契約書のチェックポイント
業界の中の人として、お客様には特に契約書・見積書のチェックを徹底していただきたいポイントがあります。以下の項目が明示されていない業者は、後でトラブルになる確率が高いです。
見積書で必ず確認する7項目
- ページ数の上限:「○ページまで含む」「追加は1ページ¥○○」の明示
- 修正回数の上限:「デザイン段階で○回、コーディング後に○回」
- 写真撮影の有無:含む場合は何回・何時間か
- 原稿執筆の範囲:「お客様提供」or「業者で下案作成」
- SEO設定の範囲:基本SEO設定が含まれるか
- 公開後の修正期間:「公開後○ヶ月の小修正無料」
- 追加費用が発生する条件:EC機能・予約システム・多言語対応などの単価
契約書で必ず確認する6項目
- 支払い条件:着手金30-50%、残金は公開時、というのが業界標準
- 納期と遅延時の取扱い:業者側都合・お客様側都合の責任分担
- 著作権・所有権:制作物の権利が公開後にお客様に移転すること
- ドメイン・サーバーの名義:必ずお客様名義で取得・所有
- WordPress管理者権限:お客様アカウントで作成すること
- 契約解除条件・違約金:途中で解除する場合の取扱い
業者として実際に見聞きしたトラブルでは、「制作費0円」を謳う業者で月額契約縛り・所有権が業者側のまま、というケースが多発しています。長期契約・違約金条項のある契約書は、サインする前に必ず内容を熟読してください。詳しくは安く作る方法・格安業者の落とし穴に書きました。
実プロジェクトでの受発注やり取りの実例(業界の慣行)
業者として、実プロジェクトで日常的に発生するやり取りの実例を共有します。ここを知らずに依頼すると「想定と違う」とお互いストレスになることが多いので、事前に業界の慣行を理解しておくと進行がスムーズです。
レスポンスの目安:48時間以内
業界の標準として、メール・チャットへの返信は48時間以内が想定されています。お客様側でも48時間以内のレスポンスを意識すると、プロジェクトが標準ペースで進みます。逆にレスポンスが1週間空くと、業者側のリソースが他案件に振り向けられ、スケジュールが後ろ倒しになります。
デザイン確認は「具体的な指摘」で
「なんとなくイメージと違う」というフィードバックは業者にとって最も対応しにくい指示です。業界では「どの部分が」「どう違うか」「どう変えたいか」を具体的に伝えることが期待されています。当社では「赤いボタンを青に」「ヘッダーの写真を別のものに」のように、具体性のあるフィードバックをお願いしています。
修正は「段階ごとに承認」が業界標準
業界の標準フローでは、「構成案確定→デザイン確定→実装後最終確認」と段階ごとに承認をいただきます。実装後に大幅なデザイン変更が入ると、コーディング工数が再発生し、追加費用が¥50,000〜¥150,000ほど発生するのが業界相場です。早い段階での確認・修正が、結果的にコスト圧縮になります。
支払いタイミングは業界標準を理解
業界標準として、契約時に着手金30-50%、公開時に残金、という支払い構造が一般的です。「制作費後払い」を謳う業者は、業者側のキャッシュフロー的に無理があり、結果として品質や納期にしわ寄せが来ます。業界では着手金前払いが標準と認識しておくのが現実的です。
業者依頼でよくある「想定外」とその対処
業者として、お客様から「思っていたのと違った」とご相談を受けるパターンを共有します。事前に知っておくと、想定外を最小化できます。
想定外1:原稿は自分で書く必要があった
「業者に頼めば文章まで全部書いてくれる」と思っているお客様が業界では一定数います。実際は、業者が書くのは「下案」までで、事業の核となる部分(提供価値・差別化ポイント)はお客様の言葉が必要です。ヒアリング内容をもとに業者がライティングする場合、1ページ¥10,000〜¥30,000の追加費用が業界相場です。
想定外2:写真は自分で用意する必要があった
「サイト用の写真も業者が撮ってくれる」と思っているケース。Standardプラン以上では撮影が含まれることが多いですが、Liteプランは「お客様写真持込」が業界標準です。お客様自身で撮影いただくか、フリー素材を使うのが前提となります。
想定外3:公開後の更新は別契約だた
「制作費に公開後の更新も含まれる」という誤解。業界標準では、制作費は「公開まで」の費用で、公開後の更新は保守運用プランの月額契約が別途必要です。当社では月¥5,500から提供しています。「公開して終わりではなく、運用が本番」という認識を最初に持っておくのが業界の常識です。
想定外4:SEO効果は半年〜1年かかる
「公開すればすぐに検索結果に出る」という誤解も多いです。新規ドメインに対するGoogleの評価期間(業界用語でSandbox)があり、競合のあるキーワードで上位表示されるまでは通常半年〜1年かかります。早期成果が必要な場合はリスティング広告併用が業界標準です。
業者選定から契約までの実プロジェクト時間軸
業者選定の段階から契約までも、業界の標準的な時間軸があります。これより早すぎると業者比較が不十分、遅すぎると業者側のスケジュールが取れない、というバランス感です。
- Day 1-7:業者リサーチ。検索+業種別ページのある3〜5社をピックアップ
- Day 8-14:無料相談予約・実施。2〜3社にコンタクト、各30分の相談
- Day 15-21:見積もり受領・比較。各社のPDF見積もりを比較
- Day 22-28:社内検討・最終決定。経営層・関係者と内容を共有
- Day 29-35:契約締結・着手金入金。契約書を取り交わし
業者選定〜契約締結に約1ヶ月、制作に1.5〜2ヶ月、公開後の安定運用まで含めると、ホームページ制作プロジェクトは標準で3〜4ヶ月のスパンで考えるのが現実的です。経営層・販促責任者の方は、このタイムラインを念頭にプロジェクト計画を立ててください。
よくある質問(経営者・Web担当者からの実質問)
Q1. 何社に相見積もりを取るのが業界標準ですか?
業界の慣行として2〜3社が標準的です。5社以上に依頼すると業者間でも「冷やかし扱い」と判断されることがあり、提案資料の質が落ちる傾向があります。3社に絞って真剣に比較するほうが、最終的に良い業者と出会えるのが業界の経験則です。
Q2. 制作期間中、自社側の担当者は専任が必要ですか?
専任は不要ですが、レスポンス担当を1名決めておくのが業界標準です。複数人がバラバラに業者と連絡を取ると、指示が矛盾してプロジェクトが混乱します。当社のお客様には「窓口は1名でお願いします」とお伝えしています。
Q3. 既存サイトのリニューアル時、公開前に旧サイトは停止しますか?
業界標準では停止しません。新サイトをテストURL上で完成させ、本番公開のタイミングでDNS切替を行います。SEO評価を維持するため、旧URLから新URLへの301リダイレクト設定も同時に行うのが業界の慣行です。詳しくはリニューアル制作プランでご案内しています。
Q4. 業者と直接やり取りするのと、間に営業会社を挟むのは違いますか?
業界の構造として、営業会社経由だと制作会社へのマージンが乗り、価格が1.3〜1.5倍になる傾向があります。さらに、間に伝言ゲームが入るため、要望が正確に伝わらないリスクがあります。中小事業者の方は、制作会社へ直接コンタクトするのが業界標準のコスパ最適解です。
Q5. 制作中に追加要望が出たらどうなりますか?
追加要望は受けますが、業界標準として「追加見積もり→承認→着手」というフローを踏みます。当社の場合、軽微な追加(数千円〜¥30,000)は口頭確認のみ、大きな追加(¥50,000以上)は書面で追加発注書を交わします。後出しの追加請求トラブルを防ぐため、業界では明文化が標準です。
Q6. 業者目線で見て、依頼者として理想的な姿勢は?
業界の中の人として正直に言うと、レスポンスが早く・指示が具体的で・大幅な後出し変更が少ないお客様の案件は、結果として品質が高くなる傾向があります。業者は人間が作っているため、進めやすい案件には自然と熱量が乗ります。発注側のスタンスも、最終的なサイトクオリティに影響するというのが業界の本音です。
まとめ:12工程と7項目の準備で、業者依頼を成功させる
ホームページ制作の進め方は、業界標準で12工程・1.5〜2ヶ月の期間で進みます。発注前の7項目(目的・ターゲット・予算・時期・参考サイト・NGサイト・既存資産)を整理しておくと、業者選定がスムーズになり、制作期間も2週間ほど短縮します。契約書・見積書のチェックポイントを押さえれば、業界でよくあるトラブルもほぼ回避できます。当社のサービス概要と料金プランでは全項目を事前公開していますので、業者選定の参考としてご活用ください。
業界標準の進め方で、お見積もり提示まで3営業日
本記事の発注前準備7項目を整理してご連絡いただければ、当社では3営業日以内にPDFでお見積もりを提示します。30分の無料相談だけでもOKです。
